フリーランスになる前って、結局なにを準備したら良いの?
これから自分の事業を立ち上げようと思う方は、特に抱えやすい疑問ではないでしょうか。
私も開業する前にあれやこれや考えた末、結局、対策も計画もなく準備なしにいきなり独立してしまったので、苦労したことを覚えています。
ある程度のことなら、事業を走らせながら学び、修正していく方が変化の早い現代に合っているのですが、先んじて準備した方が良いことは当然あります。
今回は、どんな面倒くさがり屋でも、必ず守ったほうが良い3つの準備についてご紹介いたします。
最も大切!お金と税金について、準備の手綱を緩めない
フリーランスの貯金は、事業資金といっても過言ではありません。
赤字続きなら、事業継続どころではなく、生活に直結します。
資金が無くなれば、まさに死活問題です。
損益計算書や貸借対照表の理解は、すぐにいらないとしても、見れるに越したことはないでしょう。
自身のキャッシュフローを、常に見直すことが肝要です。
他にも、自身のコントロールできない領域にも注意が必要です。
たとえば、お金を借りることも代表例として挙げられます。
フリーランスになった瞬間、あなたは金融機関との信頼が0になります。
安定的な収入を約束できない働き方からだからこそ、信頼が足りないのです。
対策として、正社員の方でしたら、クレジットカード作成や限度額の引き上げ、住宅ローンを組んでおくことなど信用を必要とするものは、今のうちにクリアしておきましょう。
また、法律上、申請する義務のある確定申告や払うべき税金などもしっかり抑えておきましょう。
契約書の性質を覚え、よく確認する
契約書の見方が分からない、むしろ怖い。
このように思われる事業者も少なくありません。
たしかに様々ありますが、業務委託契約や秘密保持契約など、基本的なところから入り、関連事項からゆっくり広げていくことをオススメします。
おそらく初めに交わす契約書は、報酬額や入金サイト(お金が入ってくるまでの日数、条件)となるでしょう。
サラリーマンのように、毎月◯日に給料が入金ではありませんので、入金条件や入金サイトはきちんと確認、あるいは提案をして不履行の場合の取り決めもあった方が安心です。
フリーランスで収入を振り込まれなくて嘆く人も時々いますが、曖昧にしていることも原因の1つとして見れます。
フリーランス20年以上経つ私も、すべてを網羅しているわけではなく、事業を進めながら学んでいます。
ニュアンスが微妙な部分は、やはり税理士さんに相談したりしています。
必要があれば専門家に聞いてみることをオススメします。
個人情報の取り扱いは、本当に気をつける!
顧客情報を取得するビジネスをしている方は、特に気をつけてください。
最近は自宅兼事務所にしている方も多いと思いますが、書類で残している人は書庫や金庫、PCに保管している人はパスをかけるなど、厳重に管理しましょう。
近年、社会全体を見渡しても、プライバシーポリシーは一般的となりました。
必要でない情報は取らない、取った情報の使い道を明記、第三者に開示しないなどの注意が必要です。
私も過去に個人情報の取り扱いに抜けがあり、損害賠償をしました。
賠償額は数百万で済んだので、それでもまだ軽傷のほうだったのですが、ミス自体に大変なショックを受けました。
事業を行う上で、法律は軽視できません。
ミスして「知らなかった」では許されません。
損害賠償ならまだ立ち直れるのですが、民事裁判や刑事裁判、最悪は逮捕まで行くことになります。
事業を始める前に、守るべき法律とともに、会社員でできてフリーランスでできないものをよく考えた上で、起業の準備に入りたいものです。