AIの台頭によってブログなどの執筆をやってみたものの、AIの無機質な文章に納得できず手書きに戻ってしまう方は多いのではないでしょうか。
NotebookLMを上手く活用できれば、あなたの文体を再現した強力な専用アシスタントが作れます。
本記事では、ブログやnoteの記事執筆を効率化するNotebookLMの活用術をご紹介します。
Googleは2026年7月16日に、「NotebookLM」の名称を「Gemini Notebook」に変更しました。
NotebookLMを自分専用のAIアシスタントにするメリット
NotebookLMに過去のあなたの経験・体験・記事などを取り込ませることで、あなた独自の文体や思考を再現する強力なアシスタントを構築できます。ここでは、NotebookLMで記事を執筆するメリットを3点に焦点を絞り解説します。
爆速ワークフローをソースの蓄積で実現できる
あなたの過去の文書を参考にしてAIに構成や執筆をさせれば、毎回プロンプトで条件などを説明し直す必要がなくなるため、執筆時間が短縮されます。
それだけでなく、NotebookLMには、Web上の関連情報を探して追加できる「Discover sources」や「Deep Research」の機能があります。これらを活用することで、3,000~5,000字程度の記事であれば、以下のような時間の割り振りで約120分で記事を作成することも可能です。
| 作業内容 | 所要時間 |
|---|---|
| 1.NotebookLMで情報収集 | 15分 |
| 2.収集した情報ソースの確認 | 20分 |
| 3.想定読者や記事の構成案作成 | 15分 |
| 4.自分の経験を加えて本文執筆 | 60分 |
| 5.画像作成 | 10分 |
| 120分(2時間) |
自分の思考や文脈に基づいた構成案を執筆できる
NotebookLMに過去の記事を取り込むことで、あなた自身の思考や文脈を構成案に反映させやすくなります。NotebookLMは、取り込んだ情報ソースに基づいて回答するAIです。
あなただけの主張や体験談が情報ソースに取り込んであれば、それをもとにAIが回答を出力してくれます。ほかのAIでは難しい、あなたならではの思考を再現できるため、記事作成にはNotebookLMの使用をおすすめします。
未来の自分を助ける「最強の資産」に変わる
過去にあなたが執筆した記事をNotebookLMに蓄積しておくと、未来のあなたの執筆を助ける資産になります。あなたらしさが出ている記事が3本から10本程度あれば、AIはそこから文体の特徴を分析し、あなたらしい文体を再現することが可能です。
さらに、あなたらしい記事が20記事程度あれば、文体だけでなく言葉遣いや文章のリズムも再現可能になるでしょう。
NotebookLMに過去のブログ記事などをソースとして登録する方法
このように、あなたの過去の記事や経験などをNotebookLMに情報ソースとして取り込んでおけば、独自性の高い記事を効率よく執筆できます。ここでは、WordPressとnoteに掲載しているあなたの記事や、まだ記事にしていない体験談などをNotebookLMに取り込む方法を解説します。
WordPressの記事を取り込む
WordPressの記事をNotebookLMに取り込むには、エクスポート機能で記事を出力したファイルをテキストデータに変換するのが効率的です。具体的な手順は以下の通りです。
| 作業元 | 作業内容 | 成果物 |
|---|---|---|
| 1.WordPress ダッシュボード | 「ツール」→「エクスポート」→「エクスポートファイルをダウンロード」を実行する | XMLファイル |
| 2.AIツール (ChatGPTなど) | 1で出力したXML形式のデータを貼付し、「このXMLファイルから本文だけを抽出して」とプロンプトを入力する | 「md」などのテキストファイル |
| 3.NotebookLM | 「ソースを追加」→2で出力した「md」などのテキストファイルを登録する | – |
XML形式のファイルは、HTMLタグや装飾コードなど、テキスト以外にもさまざまなデータで構築されています。AIの出力精度をあげるため、XML形式のファイルは、一度ChatGPTなどでテキストデータに変換してからNotebookLMに取り込みましょう。
noteの記事を取り込む
noteの記事の場合、noteのダッシュボードのエクスポート機能から記事データを出力してテキストデータに変換します。
| 作業元 | 作業内容 | 成果物 |
|---|---|---|
| 1.note 「自分の記事」 | 「エクスポート」を実行する | XMLファイルを含むzipファイル |
| 2.AIツール (ChatGPTなど) | 1で出力したXML形式のデータを貼付し、「このXMLファイルから本文だけを抽出して」とプロンプトを入力する | 「md」などのテキストファイル |
| 3.NotebookLM | 「ソースを追加」→2で出力した「md」などのテキストファイルを登録する | – |
noteのエクスポート機能では、下書きや未公開記事もXML形式で出力されます。もし公開されている記事だけが欲しい場合は、公開記事のURLを直接NotebookLMのソース追加画面に入れれば取り込めます。
その他の媒体を取り込む
メール・業務日報・まだ文章にしていない体験談などをNotebookLMに取り込む場合、やり方は以下の2通りです。
| 作業場所 | 手順 |
|---|---|
| 1.NotebookLM | 「ソースを追加」の下側にある「コピーしたテキスト」を選択→情報ソースにしたい文章を貼付、または入力する。 |
| 2.Googleドキュメント Wordなど | 情報ソースにしたい文章をGoogleドキュメントやWordに貼付、入力して保存→そのファイルをNotebookLMの情報ソースに追加する。 |
どちらの方法でも、取り込んだ情報に「202X年X月活動報告」や「自己啓発についての考察」など、内容がひと目でわかる名前に変更しておくとよいでしょう。
取り込んだソースを分析させて再現する方法
過去のブログ記事などをソースとしてNotebookLMに登録したら、次に取り込んだ記事を分析し、文章の特徴を言語化したテキストデータを出力しましょう。
ここでは、その方法を、プロンプトの実例を紹介しながら解説します。
【プロンプト実例あり】4つの要素で自分の文章を再現する
あなたの文体をAIに再現させるには、NotebookLMに「あなたの記事の特徴」をソースとして読み込ませたら実現できます。「あなたの記事の特徴」もNotebookLMに作ってもらいましょう。そのためには、以下の4つの要素が必要になります。
- 語り口
- 文構造・リズム
- 語彙・表記ルール
- 記号・装飾ルール
以下のプロンプトをNotebookLMに流すことで、「スタイルガイド(あなたの記事の特徴)」を文書化したテキストが出力されます。
| プロンプト実例 # 前提条件 -あなたはWEBライターです。 # 依頼事項 -指定した情報ソース(私の過去の執筆文章)を詳細に分析し、今後の執筆で「私の文体を完璧に再現するためのスタイルガイド」を作成してください。 -以下の分析項目に従い、必ず情報ソース内に実際に存在する文章・フレーズを根拠(引用)として抽出しながら定義を出力してください。 # 分析項目 1.語り口(文体・トーン)-基本的な敬体・常体の比率 -〜です/〜ます、〜だ/〜である-語尾のバリエーションと頻出パターン -ですね、〜でしょうか、〜でしょう等-読者に対する距離感とスタンス -伴走型、指導型、語りかけ型等 2.文構造・リズム -1文の平均的な長さ -短文でテンポよく切るか、長文で畳みかけるか -接続詞の好み(実は、要するに、一方で等)と段落の展開パターン -結論(P)の示し方と、改行・改段のタイミング 3.語彙・表記ルール -漢字とひらがなのバランス -「〜のこと」「〜できる」等、ひらがなに開く傾向のある言葉 -特有の言い回し、口癖、専門用語の噛み砕き方 -一人称(私、僕、自分等)および二人称(あなた、皆さん等)の使い方 4.記号・装飾ルール -記号の使用頻度と用途 -!、?、「」、()、〜、―等 -箇条書きやリストの使いどころと文体 # 出力フォーマット 以下の枠内のテキストをそのままコピーして他のAI(GeminiやChatGPT等)にプロンプトとして渡せるよう、命令文の形式で出力してください。 # プロンプト用:文章再現スタイルガイド -以下のルールを厳格に守り、指示されたテーマで文章を執筆してください。 1.語り口とトーン:-特徴:[分析結果]-語尾の指定:[再現すべき語尾パターン]-実際の使用例:[ソースからの引用例を3つ] 2.文構造とテンポ:-特徴:[分析結果]-接続詞・段落展開:[展開のルール]-実際の使用例:[ソースからの引用例を3つ] 3.語彙と表記ルール:-ひらがなに開く単語リスト:[開く単語の例]-一人称/二人称:[指定]-独特の言い回し・口癖:[再現すべきフレーズ] 4.記号と装飾のルール:-使用する記号とルール:[記号の使い癖] 5.執筆時のNG事項(絶対に避けること):-[私の文体から最もかけ離れる表現やNG事項を3つ] |
出力された「スタイルガイド(あなたの文章の特徴)」をNotebookLMのソースにすれば、AIがあなたの文章の特徴を再現して記事を執筆してくれるようになります。
独自の見解を自動提案させる
NotebookLMに取り込んだ記事を分析させることで、どのような記事を書けばよいか、AIが方針を自動で示してくれるようになります。競合記事を取り込んでAIに分析させれば、競合記事の考え・主張・目的・欠点などを効率よく見つけ出せます。
ここにあなたの記事の強みや体験談を照らし合わせることで、あなたらしい記事の切り口を発見しやすくなり、記事の独自性と競合との差別化が容易に行えます。
過去の記事を分析し自分の強みを明確にする
過去のあなたの記事をNotebookLMに取り込んで分析させることで、自分では気づきにくい得意分野や強みが明確になり、記事のテーマ設定を効率化できます。読者からのコメントや閲覧数の情報をNotebookLMで分析して表形式で出力すると、反応が良かったテーマや閲覧数の傾向を把握しやすくなります。
さらに、評価が高い記事の共通点や理由を抽出して新しい記事の案を書かせれば、次の記事の内容もスムーズに決まるでしょう。
NotebookLMで新記事を量産|Geminiと連携
取り込んだ情報ソースを基に回答するNotebookLMの性質上、情報にない知見や分析は、同じGoogleが提供しているGeminiの方が向いています。ここでは、NotebookLMとGeminiを連携させる方法を解説します。
NotebookLMで「自分らしい骨組み」を作り、ハルシネーションを封じ込める
記事の構成作成をNotebookLMで行うことで、AIが事実を捏造する「ハルシネーション」を防ぐことができます。GeminiなどのAIは、ネット上にある情報を足し合わせて回答することがあるため、事実に基づかない嘘の情報(ハルシネーション)を捏造することがあります。
一方、NotebookLMは取り込んだ情報ソースに基づいて回答するAIなので、ハルシネーションが起こりづらいのが特徴です。NotebookLMで構成を作成し、各見出しの内容を箇条書きなどである程度記載しておけば、Geminiで本文を作成してもハルシネーションのリスクを下げられます。
Geminiに「スタイルガイド」を読み込ませ執筆を自動化する
NotebookLMで固めた構成をGeminiへ持ち込み、あなたのスタイルガイド(自分の文章の特徴)をGeminiに読み込ませることで、執筆の自動化が完成します。Geminiには、回答の仕方をあらかじめ決められるGemというカスタム機能があります。
このGemに前の項目で出力した「スタイルガイド」の情報を入力すれば、あなたの文体を再現しながら、Geminiの分析力と表現力を活かした記事の執筆が可能です。Gemの設定方法は以下の通りです。
- Geminiのサイドバーにある「Gem」をクリックする
- 画面を下にスクロールし、「Gemマネージャー」の「+Gemを作成」クリックする
- 「カスタム指示」欄に、「私の文章を再現してください」 など、どのように回答すべきかのルールや条件を記載する
- 「知識」にあなたのスタイルガイドのファイルをアップロードする
- わかりやすい名前をつけ、画面右上の「保存」をクリックする
一度Gemを設定すれば、それ以降1クリックであなたらしい文章を再現できるようになるので、Geminiを使う場合は特におすすめの機能です。
NotebookLMで自分の体験を資産化する方法
NotebookLMにあなたの過去の経験を文章にして取り込んでおけば、ただの記録が記事を作成する上での価値ある資産に変わります。
ただし、あちこちに情報を保存してしまうと、いざという時に必要な情報を引き出せなくなってしまいます。ここからは、あなたの体験談をNotebookLMを使って効果的に資産化する方法を紹介します。
失敗談をソースに追加する
体験談の中でも失敗談は、特に読者が共感しやすく学びや安心感が得やすいため、優先的に取り入れたいコンテンツです。そこで、NotebookLMに「失敗談」というノートをひとつ作り、その中にあなたの失敗談だけを情報としてストックしておきましょう。
記事を作成するとき、この「失敗談」の中に今回の記事に盛り込めるものがないかAIに聞いてみると、思いもよらない失敗談の活かし方をAIが提示してくることがあります。競合記事との差別化にもつながり、読者も特に興味がある「失敗談」は、NotebookLMにストックしておくだけで貴重な資産に変わります。
過去の情報を分野ごとに整理する
あなたの体験をNotebookLMにストックしておくにしても、どこに何があるのか整理しておかなければ、必要な時に引き出せなくなってしまいます。そんなときは、「仕事での気づき」「副業の収益化のペース」など、それぞれの分野ごとのノートをひとつずつ作成しておくとよいでしょう。
記事の執筆も、「○○系ブログ」「△のnote」などの分野ごとにひとつずつノートを作成しておくと、情報が混ざらなくなるため記事の質の向上にもつながります。あなた自身がわかりやすい方法でNotebookLMで情報を一元管理することで、いつでも必要な情報にアクセスしやすくなります。
傑作記事を厳選する
過去のあなたの記事の中でも、完成度の高い傑作だけを厳選しておくと、AIがあなたの記事を再現する精度を高められます。AIの回答精度は、無関係なデータや質の低いデータを参照してしまうと低下します。以下の基準を目安に、あなたの傑作記事を厳選して選定してみましょう。
- Web検索順位で上位を獲得している
- SNSなどでインプレッションが多い
- あなたのトーン&マナーが反映されている
- 読者のニーズを網羅し、わかりやすい記事構成になっている
- 独自の知見や体験談が盛り込まれていて独自性がある
こうした「成功パターン」をもとに次の企画提案や記事構成を考えれば、再現性が高く高評価の記事を量産できるようになります。AIから質の高い提案を引き出すためにも、参照する情報は厳選しましょう。
NotebookLMを「自分の分身」にして執筆を効率化しよう
NotebookLMに過去の記事を取り込ませて分析させることで、あなた自身の文体や思考を再現した専用のアシスタントが構築できます。このアシスタントによって、記事作成の大幅な効率化が期待できるでしょう。
あなたの実体験や失敗談もNotebookLMに取り込んでおけば、資産として記事に活かすことも可能です。NotebookLMを最大限に活用し、質の高い記事を効率良く量産しましょう。

